近所の居酒屋オープンに驚きの事実が

散骨の儀の裏で、今日はもう一つの驚きの事実に出会った。
商店街にあった自然食弁当屋さんが移転して、ちょっと寂しい思いをしていたんだけど、最近になって工事が始まり、どうやら今度は居酒屋がオープンするようだった。どんな店ができるのかなと、前を通る度にちょっと気になって工事の進み具合などをチェックしていた。
そして今日、散骨に行くために駅に向かう途中、店の中で仕込みをしている人を発見した。その姿を見たオイラとオクチャンは、ちょっとびっくり。新宿の居酒屋で知っていた人に、そっくりだったからだ。でもそのときは、下を向いて仕込みをしている横顔を見ただけだし、我々も先を急いでいたうえ、まさかそんな? という思いもあって、そのまま通り過ぎた。
しかし、散骨からの帰り、もう一度、店の前を通ったとき、またしても同じ人が仕込みをしていた。しかし、世の中には本当に瓜二つの人がいるもんだな、と思って少し立ち止まって見ていたら、その人がふと顔を上げた。やはり、どう考えてもそうだ。その顔は、新宿の行きつけの、というかオイラのラグビーチームのオーナーが経営している居酒屋にいた、シンチャンそのものなのだ。
オイラは思わず店の中に顔を覗かせた。オイラの視線に気づいたシンチャン(らしき人物)は、オイラに目をやり、しばし不思議そうな顔をしたのち、あっと驚きの表情を見せた。まさにその顔には「あっ」という吹き出しがのっていた。
その人はシンチャンそっくりな人ではなく、シンチャンだったんだ。独立してここに店を開くことにしたのだという。しかも今日は、偶然にもそのプレオープンイベントの日だった。
夕方、ネーチャンを駅まで送ったその足で、オイラたち3人はシンチャンの店に向かった。まだイベントオープン予定の10分ほど前だったが、シンチャンと一緒に店をやる奥さんは快く我々を迎えい入れてくれた。そのときに昼間聞けなかったことをもう少しくわしく聞いたけど、2人ともこの地に土地勘があってのことではなくホントにここに店を出したのは偶然のことらしい。そして、オイラがこのあたり(つまり藤沢周辺)に住んでいることは小耳にはさんでいたけど、まさか駅どんぴしゃだったとは思ってもいなかったようで、少し落ち着いたら連絡でもしてみるか、という感じだったという。
そんな話をしているうちに、工事関係者や商店街の人たちなどが続々とプレオープンにやって来て、忙しくなってきたので、ウチボウズもいることから、オイラたちは早めに失礼した。
本当にそこは、駅への行き帰りで常に前を通る場所。そのうえ店は1階のガラス張りで、厨房も客席もよく見える。店をやっていてシンチャンと目が合ったら、素通りはできなそうだ。これからちょくちょくお邪魔することになるんだろうな。もしかしたら、忙しいときにオクチャンが手伝ったりしたりすることもあるかもな。それもなんだか嬉しいなと思ったのだった。