カーチャンの写真その2

トーチャンから頼まれていた、カーチャンのことを知らせるはがきと、カーチャンの写真の引き伸ばしができたので、届けに行く。本当は11月中に済ませたかったんだけど、オイラの仕事がどうにもならない状況になっていて、ここまで延びてしまったんだ。
開口一番トーチャンに「ぜんぜん連絡がないから夜逃げでもしたのかと思ったぜ」と言われてしまう。すんまへん。
でも、写真のほうは気に入ってくれたようで、よかった、よかった。セレクトするときにはダメだと言っていた社員旅行の宴席で振り返ってる顔も、誰もが知っているカーチャンの自然の表情だと言ってくれた。いっぽう、自分が選んだ、かなり以前のモノクロの写真に対しては、「なんか若すぎるな、女学生みたいだな」などと、ちょっと納得がいかない様子。おいおい、それはあんたが選んだんだぜ。
最初は、大きな額に入れた2枚のうち、どちらかをオイラが持って帰るということになっていたんだけど、結局、両方置いていくことに。焼き増ししようとすればいつでもできるんだから、とりあえずはトーチャンのところにいたほうがいいよね。
約1か月ぶりに会ったトーチャンは、ちょっと太ったようだった。けれど、話を聞くと、どうやらまた少しずつ水がたまりだしているらしい。散歩はしているし、食欲はあると言っていたので、まだそれほど深刻になるまでではないと思うけど、ちょっと心配は心配。