初めての夜泣きの洗礼…でもまだ序の口?

昨日から今日にかけての深夜、ウチボウズがたぶん初めて、長いこと泣き続けた。
オイラは、こんなときこそオヤジが頑張らねばと張り切って、オクチャンは少しでも体を休ませておきなさいなんてでかいこと言って、ウチボウズを抱いてリビングであやし始めたんだ。けれど、どんなになだめても、すかしても、全然泣き止んでくれない……どころか、ますます、それこそ火がついたように泣き出してしまう始末。おかしい、こんなはずじゃなかったのに。これじゃあ数日前にゲットした「おねむの人」の称号を戴く資格は剥奪だな。なんだか降格してしまったようで、とたんにトホホ状態。
ホント、泣きたくなるのはこっちだよ、と何度思ったことか。いや、確実に口にだして言ってたね。今まではあんなに良いヤツだったのに、いったいどうしたっていうんだよ。オイラを嫌いになったのか? そんなオイラの気持ちがウチボウズにも伝わってしまったのか、嫌がり様はますますひどくなってしまった。
後から考えると、たぶん、オクチャンが具合がよくなかったので、それがおっぱいの出にも影響して、なかなか満足するまでおっぱいが飲めなかったのが原因だったのかもしれない。だったら、いくらあやしたって、空腹は満たされないから泣き止まないよね。
かれこれ1時間半くらいはあやしただろうか。オイラの腕も脚も疲れてきて、さらに明日からはまたしても出稼ぎ仕事が始まるので、早く起きなきゃいけないということで、辛抱たまらず、結局、具合のよくないオクチャンに頼んで、おっぱいを飲ませてもらうことに。オクチャンも起き上がるのは辛いので、横になったまま、ガキンチョを横向きに寝かせ、授乳。相変わらずおっぱいの出はあまりいいとはいえなそうだったけど、それでもおっぱいに吸い付いているというだけで、かなり安心したのだろう、いつの間にかおっぱいを与える恰好のまま、ウチボウズも、そしてオクチャンも眠りについていたのだった。
それは、ある意味では美しい光景といえるのかもしれないけど、別の視点から見ると、ウチボウズが「赤ん坊怪獣」としての一端を垣間見せた瞬間なのかもね。この赤ん坊怪獣の攻撃は、これからますますその激しさを増していくのだろうかと思うと、ちょっとゾクッとしてしまうのだった。