江ノ島ブレイク?

また二日間、仕事に追われる。19日は一日中家で、20日は午前中でなんとかその仕事を終え、午後から東京に出稼ぎで帰りは深夜に。
三日ぶりに走ろうと思ったが、朝は起きられず、昼前に出発。
海に出るとサーファーがたくさん。江ノ水の前あたりでは、去年もたしか見た、どこかの議員主催?の地引き網をやっていて、人があふれている。さらに江ノ島のほうを見ると、橋の上にも大勢の人が。ここらでようやく、今日は休日だったことに気づく。勤め人をやめて、はや15年以上。曜日だって関係ない生活をしているんだから、いわんや祝日をや、である。
後悔したが、もう後戻りはできない。電車の着いた時間じゃなければ、それほど混まないだろうと、江ノ島までの橋に突っ込む。しかし、人の波はとどまることを知らず、とてもじゃないがまっすぐなど走れない。ぶらぶら歩いている人たちにぶつからないように、スピードを上げ下げし、左右に交わしながら進む。なんだかラグビーのステップの練習をしているような気になる。オイラたちの時代は、FWがステップを踏んだら怒られてたもんだけどね。
そんなこんなで橋の行き帰りで体力をかなり消耗してしまい、予定していた後半のペースアップはかなわず。なんとか意地で、最後のスパートだけはちょっと。
それにしても、帰りに江ノ水の前を通ったら、そこもすごい人だかりでチケット売り場に行列が。この連休では、近場のこのあたりが人気になったのかな。夜、オクチャンにその話をしたら、「そういえば昨日、野際陽子氷川きよしのテレビに江ノ水が出ていた」とのこと。翌日にそんなすぐに来るものなのかしらとも思ったが、昔、関係していた居酒屋で、テレビに出た直後の状況を思い出し、それもあるかなと考え直す。
午後からは今日も出稼ぎ。終電ぎりぎりまで。
川島誠著『800』読了。以前(たしか映画になったとき)気になった際には読みそびれたんだけど、今のマイブームに乗ってようやく手を出す。800メートルを専門にする陸上部の高校生2人を主人公にした物語だけど、スポーツ小説というよりは、青春小説の色が濃いような。同じ競技をめざしながら、2人の主人公は、今の言い方なら、一方はばりばり肉食系、他方は草食系という感じ。特に草食系主人公の物言いや考え方を、どこかで読んだようなと思っていたら、村上春樹の小説の感じだということに気づいた。酒とか性なんかの出し方も。それだからか、『風が強く吹いている』や『一瞬の風になれ』のように、読んでいて無性に走り出したくなるということはなかった。むしろ、昔の失恋を思い出してほろ苦くなったり。